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原 因 |
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先天的な皮膚のバリア機能の低下によって、環境中のアレルゲン(ハウスダストや花粉など)が侵入しやすくなり、これが引き金となって痒みが生じます。 |
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発 症 |
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性別には関係なく、最初の症状は3歳以下で認められることが多く、柴犬やウェスト・ハイランド・ホワイト・テリアなどに好発します。また、季節によって症状が悪化することがあります。 |
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症 状 |
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痒みが大きな特徴であり、犬は舐める、噛む、引っ掻く、こするなどの症状を示し、脱毛、皮膚の黒ずみ、皮膚の肥厚などが認められます。これらの症状は顔、脇、お腹または指の間に認められることが多いです。 |
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治 療 |
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根治させる治療法は存在しません。内服薬や外用薬によって皮膚の炎症を抑え、痒みを軽減させます。主に一般的に用いられるのは経口ステロイド剤のプレドニゾロンなどで、速やかに効果を現します。しかし漫然と使用していると副作用のある薬剤なので長期の使用には注意が必要です。その他の治療薬としては経口シクロスポリン、抗ヒスタミン剤、外用ステロイド、犬インターフェロン製剤の皮下注射などが単独もしくは色々な組み合わせで使用されてきました。しかしこれらの薬剤も効果が出るのに時間がかかったり、広範囲の病変は適応困難であったり、頻回の通院が必要であったりといった問題点がありました。 |